CFP vol.39 アレキサンダー・ヤスオ・大沢さん

CFP

2020年01月27日 23:49

車整備&修理のことなら~ブラジル出身のアレキサンダー・ヤスオ・大沢さん(以下、アレックスさん)にお任せ~というくらい巷では有名なアレックスさん!!彼はなぜ、沖縄で大好きな機械いじり(車整備)をすることになったのでしょう故郷ブラジル料理を食べながら、お話しました(#^.^#)

人生って何があるかわからない


-ちゅら子-
はいたーい
車が欲しくて・・・中古車を雑誌で探していたら、ここに辿り着きました(笑)


-アレックスさん-
ようこそ、「レインボート」へ(笑)
カーアドバイザーのアレックスです




-ちゅら子-
今、整備されている車は沖縄で結構走っていて人気車ですよね


-アレックスさん-
この車はね~、錆びるのが結構早いので僕はおススメしません(笑)


-ちゅら子-
そんなこと言っちゃっていいですか(笑)


-アレックスさん-
だって本当の事だから(笑)
どの車もそうですけど、メンテナンスをまめにすると長く乗ることができますよ。
僕ならラパンおススメします自分も乗ってるんで(笑)




-ちゅら子-
アレックスさんって何か、親近感湧きますね
どちらの出身ですか


-アレックスさん-
ブラジルです


-ちゅら子-
ブラジルと言えば、サンバ陽気で明るいイメージがあります
お友達になってください


-アレックスさん-
ブラジルの人は陽気でフレンドリーよ~僕でよければ



とうことで・・・・
アレックスさんがおススメするブラジル料理屋店「Bovino’s」でお話することになり、連れていってもらいました




-アレックさん-
ブラジル料理と言えば、シュラスコね!
肉を串に刺して、調理人がお客さんの席をまわりながらお客さんの食べたい分だけカットする!というのがブラジルスタイルね。テーブルにカードがあるでしょ?今はブルーだけど、ひっくり返すとレッドになるでしょ。レッドにしないとシュラスコは続くからね(笑)






-ちゅら子-
赤にしないと永遠にお肉が来るわけですね!おもしろい!!


-アレックスさん-
Bovino’sでは、シュラスコを楽しみながらビュッフェでサラダとかデザートとか、僕の大好きなフェジョアーダ(豆料理)も食べられるから、ブラジルの家庭料理も楽しめます。



フェジョアーダは、豚肉・牛肉・ソーセージ・黒豆を一緒に煮込んだ料理で、ご飯の上にかけます。さらにファロファ(キャッサバ芋粉ベースの調味料)をかけると超美味しいんですよ
ブラジルでは週に2回食べるほどポピュラーな家庭料理で、もともと、奴隷にさせられていたアフリカの人たちが作った料理なんです。お金持ちの人たちは牛・豚の内蔵は食べずに処分していたので、それを活用して豆と炒めたり、スープにしたことでフェジョアーダがうまれたんです。





-ちゅら子-
こんなに美味しい豆料理があるんですね!!身体にも優しい味だし、ファロファの触感もたまりません。

-アレックスさん-
これ、見て!?




-ちゅら子-
パイナップルが丸々一個、刀みたいな串に刺さっていますね・・・しかも焼かれてますね!!


-アレックスさん-
このパイナップルを薄く切ってお皿に並べるでしょ。そこに、シナモンと砂糖をかけて食べます。
どうぞ!


-ちゅら子-
シナモンの風味が利いていて、めちゃくちゃ、美味しいですね!!
あっという間にたいらげてしまいました


-アレックスさん-
ラム酒とも合うんですよ
お酒を飲んだら大体、踊っちゃうのがブラジル人!!
サンバはブラジルの文化だから、いつでも体が動くね(笑)



-ちゅら子-
沖縄も一緒ですよカチャーシーみたい
ブラジルって、リオのカーニバルが有名で皆サンバを踊れるというか、ノリがいいですよね
熱くて陽気な人々というイメージはありますが、治安が悪い印象も拭えません。銃の所持が許されているとなると、ちょっと不安です。。。


-アレックスさん-
確かに治安が悪い場所はあります。銃を所持して自衛するのもブラジルでは認められているので、当たり前のことですが、危険な場所には近づかないことですね。


-ちゅら子-
アレックスさんも銃を所持していたのですか?


-アレックスさん-
わたしは元々陸軍の特殊部隊にいました。
ブラジルでは16歳になると軍に入ります。軍の学校に通い、警察か軍人になるか選ぶんですが、わたしは軍を選びました。
・・・・
ちゅら子さん・・・
地獄の色って何色だと思いますか・・・?


-ちゅら子-
え・・・
赤?黒ですかね・・・?


-アレックスさん-
多くの人は赤とか黒と答えるけど、自分にとって地獄の色はです。


-ちゅらこ-
??どうしてですか?


-アレキサンダー-
僕たちはヘリコプターでジャングル(アマゾン)の真ん中に降ろされます。そこでは自分たちで食料を調達して生き延びることをしなければなりません。常に死と隣り合わせで命を落とす危険を伴います。だから僕たち軍人にとって「緑」は死に近い色なのです。






-ちゅら子-
ジャングルの緑が地獄の色・・・
ジャングルで最も危険なことは何ですか


-アレックスさん-
毒グモですね特にアマゾンにいる毒蜘蛛にやられると死にます。中には小さい毒蜘蛛もいて、小さすぎるので服の中に入っても分からない!!夜なんか、見えないのですごく怖いですよ。
もちろん、アナコンダとか蟻とか、ヒルが地上にいますが、川にはサメ、ピラニアなどもいるわけですから、そこら中危険ですね






-ちゅら子-
もし・・・刺されたたらどうなるんですか‥


-アレキサンダー-
軍人は緊急バックの中に薬や注射などが準備されているので、自分で治療します
点滴も自分でします。


-ちゅら子-
訓練の期間ってどれくらいですか


-アレックスさん-
陸軍としての訓練はジャングルで2ヶ月ほど。
それから、バッチをもらって特殊部隊として4ヶ月間と8ヶ月間のサバイバル訓練に参加しました。
ヘリコプターは僕たちを降ろしてさっさと基地に戻ってしまいます。本当に緊急のときだけ無線機を使うことができます。
実際、戦地にも行きましたよ。湾岸戦争です。


-美ら子-
湾岸戦争ですか・・・
拒むことはできないんですよね・・・?


-アレキサンダー-
はい。当時は誇りを持って行きました。
拒むことはできませんね、命令ですから。命令を拒むと軍法違反になるので、軍法裁判にかけられ刑務所へ行くことになります。誇りを持って任務を果たしました。辛い訓練にも耐え乗り越えてきたけど、戦争から帰ったあと、自分は軍人であるけれど人を殺すために生まれてきたのか?と考えるようになりました。仲間を失うのも見たくないですし・・・。それで軍を辞めました。



陸軍に所属していた頃のアレックスさん


-ちゅら子-
軍を辞めても、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)で悩む人が多いと聞きますが・・・


-アレックスさん-
僕は今でも深い眠りに就けず朝4時には目が覚めてしまいます。小さな物音でも目が覚めますね。沖縄が安全だと分かっていても、こればかりは・・・。


-ちゅら子-
辛いですね・・・
沖縄の上空を飛び回る戦闘機やオスプレイ、軍用機を見ると、実際に墜落した現場も見たことがあるので、怖いし、県民の頭上に飛ばないでとは思います。


-アレックスさん-
ちゅら子さんの気持ちもわかります。でも、軍人にしかわからない部分もありますね。
実際に戦地にいった僕もいろいろ考えますが、国の命令は絶対ですからね。


-ちゅら子-
アレックスさんはどうして沖縄へ来たのですか


-アレックスさん-
僕の父はイタリア人で母は日本人、二人とも第二次世界大戦後の移民政策でブラジルへ渡りました。
僕が初めて日本へ行ったのは1991年です。母が群馬県出身なので、日本で会社を経緯営している親戚の叔父さんのところで僕も働くことにしました。休みの日になると、海が好きで色々な島へ行ってダイビングをしました。
海と言えば、沖縄!!行かずにはいられませんよね(笑)実際、沖縄に行くと、ブラジルと似ていて気候が温かく過ごしやすい!沖縄に住もう、と決めて 1998年に沖縄に来ました。沖縄で生活して21年になります。
今の仕事に就いたのは、軍人だった父親からメカニックのことを教えてもらい、小さい頃から機械いじりが好きだったのと、軍にいたときも、自分で機械を操作したりメンテナンスをしたりすることが多かったので、好きなことして稼ごうと思ったからです


-ちゅら子-
沖縄での生活はいかがですか


-アレックスさん-
沖縄の人と結婚して息子も生まれたので幸せですよ。息子が成人して孫ができるまでは健康でいたいので、お酒を飲まず、フェジョアーダを食べて平和に過ごします今度、嫁と会ってくださいシュラスコでも食べながらおしゃべりしましょう








-ちゅら子-
はい
ブラジル料理が本格的に堪能できるお店が沖縄にあったとは驚きでした。また、ここで会いましょう。




Interviewee:アレキサンダー・ヤスオ・大沢さん
Interviewer:ごさまるお・ちゅら子
Tape transcription:お紅
Editor:ちゅら子
Proofreader:プー子

関連記事