2017年06月16日

CFP vol.9 Sikiさん・Homiさん・太田さん

はいたーい ちゅうがなびらー(*^。^*)
ちょっと前に新メンバーの“お紅”が加わり
楽しくワイワイ友達の輪を広げておりますが
なななんとびっくり今号から強力なメンバーが加わりますびっくり!!
その名も“ごさまるお”です(笑)
どうぞ宜しくお願いしますびっくり

現在 沖縄県立博物館・美術館では
アミ族(台湾の先住民)のSikiさん!の
木彫展が開催されていますハート
フライヤーを見た瞬間 実物を見たいびっくり
そんな思いが沸々と湧き
作家のSikiさん 舞踏家の太田さん
マネジメントを手掛けているHomiさん
にインタビューすることができましたおすまし
なぜ沖縄で開催したのか
どんな思いで制作したのか
ご一読くださいよつば

-ちゅら子-
この度は木彫展開催おめでとうございます

-Siki-
ありがとうございます

CFP vol.9 Sikiさん・Homiさん・太田さん

-ちゅら子-
早速ですが 今回の木彫展にかける思いをお聞かせください!

-Sikiさん-
私の作品は「鎮魂」がテーマです
ご存じのとおり 台湾は50年間日本の統治下に置かれていました
先の大戦(沖縄戦)では沖縄の方々をはじめ 多くの命が犠牲となり
台湾の先住民・アミ族も日本軍の戦力として戦場へ駆り出されました
アミ族の命が奪われたことは あまり知られていませんが
事実です
残念ながら 歴史の教科書には扱われていません
アミ族に伝わる神話には
「仲間が故郷を離れ遠くへ行くときには翼を贈る」とあります
仲間が遠方で亡くなったとき その翼を使って魂が故郷へ帰っていくのです
私の作品は まさに 戦争で亡くなったアミ族の魂に贈る翼です
無事に故郷へ帰れますように・・・という思いで制作しました

-ちゅら子-
オープニングでは Sikiさんがアミ族の言葉で唄い
日本人舞踏家の太田さんが舞踏を
長笛演奏家の矢野さんがフルートを演奏されていましたね
太田さんとSikiさんは どこで知り合われたんですかはてな

-太田さん-
2年前に友人(台湾人)と台湾を旅していたんですね
その際 台東の都蘭村でSikiさんの作品と出会い 感銘を受けたんです
どうしてもSikiさんに会いたくて友人に設定してもらいました

-ちゅら子-
太田さんが訪ねてきて Sikiさんはどう思いましたかはてな

-Sikiさん-
とても感激しました! 
わざわざ日本から台湾へ
しかも 私の作品に関心を持って会いに来てくれたから
嬉しかったです(^-^)

-ちゅら子-
今回 沖縄に持ってこられたSikiさんの作品は
2メートルを超える作品ですが 制作期間はどのくらいですかはてな

-Sikiさん-
作品自体は その時どきの気持ちに左右されますが
この作品は 1ヶ月くらいですかね
1年かかる作品もありますよ

-ちゅら子-
どのように制作しているのですかはてな

-Sikiさん-
木彫をはじめてから20年になります
誰かに彫刻を教わったわけではなく
試行錯誤しながら制作しています
大抵 チェーンソーを使いますね

-ちゅら子-
独学でコツコツ制作しているのですね
私はフライヤーでSikiさんの作品を知りました♪
翼の生えた少年が目の前に広がる海へ向かって
飛び立とうとしているのか・・・
舞い降りてきたのか・・・
なんとも言えない感情が湧いてきました
なんだか淡い・・・うまく言えませんが
そんな印象をうけました
フライヤーを手に取って 実物を見たい!と思ったので
オープニングから参加させていただきましたキラキラ 

-Sikiさん-
ありがとうございますびっくり

-ちゅら子-
太田さんはオープニングで舞踏を披露していましたが
どんな思いで表現しましたかはてな

-太田さん-
今回の催しは 沖縄戦で亡くなったアミ族の追悼の場という考えで
魂を弔うことが目的でした
沖縄の地で彷徨うアミ族の魂たちが自分に乗り移り
Sikiさんの作品の翼と繋げて
故郷に帰っていく気持ちを表現したい!その一心で踊りました
Sikiさんの作品に唄 矢野さんのフルート
私の舞踏をセットでこの場にいる皆さんに
感じ取ってもらえたらという思いでした

-ちゅら子-
矢野さんのフルート演奏 太田さんの舞踏(身体表現)は
見る人の心を打ちました
戦争で亡くなった人々の魂を表現していたように感じました
Sikiさんに同行して来られたアミ族のJamesさんと
Sikiさんはアミ族の衣装を着ていましたね
沖縄戦で命を落とし故郷に帰れない魂の帰郷を
会場の誰もが願っていたと思いますよつば

-ごさまるお-
Sikiさんが作品の前でアミ族の言葉を語り 唄を披露している姿を見て
僕には Sikiさんが先祖への想いを告げ お祈りをしている姿に見えました
言葉や文化が違っても 人の想いは国境を超えて伝わるんだなーとよつば
過去を変える事はできませんが 事実を記憶に留め
戦争という過ちを繰り返さない事はとても大切だと 改めて考えさせられました

-Sikiさん-
沖縄の方にそう言っていただけて嬉しいですびっくり!!
沖縄には平和祈念公園がありますね
私は何度も平和祈念公園を訪れています
出身や身分を問わず
沖縄戦で犠牲になった方々の名前が
石碑に刻まれています
私はそこに感銘を受けました。 
アミ族も沖縄戦で命を落としましたから
アミ族の魂が安らげるように・・・と願い
沖縄で開催させていただきました

CFP vol.9 Sikiさん・Homiさん・太田さん


-ちゅら子-
Homiさんは 台湾のアーティストやミュージシャンの
イベントを手掛けているそうですが
Sikiさんの木彫展に携わってどう感じていますかはてな

-Homiさん-
私はSikiさんをとても尊敬しています
彼はいつも戦争で亡くなったアミ族を想って活動しています
かつてアミ族(高砂族:たかさご族)は高砂義勇軍として
日本のために外地へ行って戦争に駆り出されました
残念なことに 台湾ではあまり重視されていません
Sikiさんの親族も沢山戦争の犠牲となって帰らぬ人となってしまいました
故郷に帰れない遺骨の事を彼はずっと気にしています
だからアーティストとして作品を作ったり ドキュメンタリー映像を作ったり
文字による記録を残したりして クリエイティブなことに挑戦しています
今回の作品も戦争で帰れなくなった人たちの魂が翼によって
故郷に帰ってきてほしいと願い作った作品です
村の若い人たちが 彼の精神を学んで引き継いでほしい
かつてアミ族が戦争で犠牲になった事を忘れないでほしい
そう思いながらお手伝いをさせていただきましたおすまし

-Sikiさん-
木彫展を開催するにあたって
HomiさんやJames 太田さん 矢野さんなど
沢山の人たちに協力してもらいました!
とても感謝しています

CFP vol.9 Sikiさん・Homiさん・太田さん
Sikiさん&Homiさん♪

-ちゅら子-
恥ずかしながら・・・
私はアミ族の存在を知りませんでした・・・
今回 このような木彫展が開催されたことで
多くの方にSikiさんのメッセージが届いたと思います
6月23日の慰霊の日を前に歴史を振り返り
新たに考えることができました
Sikiさんびっくり私たちとお友達になってもらえますかはてな

-Sikiさん-
もうお友達になっていますよおすまし

-ちゅら子&ごさまるお-
ありがとうございます(*^。^*)
最後に 今後の活動として 何か考えていることはありますかはてな

-Sikiさん-
まだ自分の中では沢山の事ができてなくて
次の世代の人たちにも
このような歴史があったことを残していきたいです
戦争は過ぎ去りましたが
戦争で殺された人たちの魂はまだうかばれていないと感じています
だからこそ 彷徨う魂を慰めるための場所として
台湾にも沖縄のような慰霊碑を建てたいです

-ちゅら子-
沖縄の平和祈念公園の礎には人種や宗教など関係なく
刻銘され 各県や各国の慰霊碑も建てられていますね

-Sikiさん-
以前台湾が日本国だったとき
アミ族の先輩たちは日本人だということを受け入れて
戦争の犠牲になってしまいました
戦死した先輩たちが今生きていたら
どう考えていただろう?
平和の礎は亡くなった人たちを慰める場所です
永遠に記憶が刻まれたという意味では
歴史的に価値があり 尊い場所だと思います
一方台湾では そのような整理が出来ないばかりか
アミ族の犠牲があったという歴史が
記録として認識されていません
僕が思うに日本の中の沖縄は特別で
ちょうど台湾の先住民と同じような境遇をたどっていると思います
かつて台湾先住民も大陸から来た漢人に土地を奪われ
虐げられてきた歴史があります
台湾にも平和の礎をつくって
自分たちの文化を守りながら
若い世代に伝えていきたい。
そのためにも 制作活動を続けます!

-ごさまるお-
沖縄も時代と共に うちなー口を始め文化が忘れ去られようとしています
一方では 先輩たちが築いてきた文化を引き継いでいこうと
がんばっている人も少なくありません
今まで台湾は中国文化圏とひとくくりに捉えていましたが
多種多様な民族があるんだなーと
お互い違う文化がある中で交流が深まれば素晴らしいな!と思います
Sikiさんはアミ族で 日本に対して複雑な気持ちはあるはずなのに
笑顔が優しくとても友好的で
平和に対してすごく前向きにがんばっていらっしゃると感じました
そんな姿に救われました。
今度は僕らが台湾へ行って文化の交流の場を作りたいなキラキラ 
そのときは 僕が琉球舞踊を踊りますねびっくり!!(笑)
台湾にも平和の礎ができるよう願っています

-ちゅら子&ごさまるお-
今回は Sikiさんをはじめ
太田さん Homiさん
Jamesさん 矢野さん
と2度もお食事をさせていただきましたハート
素敵な交流ができ嬉しく思います音符オレンジ
ありがとうございましたキラキラ 

CFP vol.9 Sikiさん・Homiさん・太田さん



Interviewee:Siki・Homi・太田
Interviewer:ちゅら子・ごさまるお
Writer:ちゅら子
interpreter:ごさまるお
Supervisor:プー子


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