2019年11月29日
CFP vol.37 コポス・ダビッドさん
日本が大好きで日本語に興味をもったフランス出身のコポス・ダビッドさん。
2000年にJETプログラムで初めて沖縄へ来ました。プログラム修了後は、国際交流委員として北海道を希望しますが、なぜか沖縄へ派遣されます・・・。
19年間、沖縄のために走り続けたダビッドさんのこれまでを振り返りながら、現在、そして、未来に向けての取り組みを聞いていきます。
※JETプログラムとは「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)のこと。
-ちゅら子-
お久しぶりです
初めてお会いしたのは、おそらく、16、7年前だったと思うのですが、そのときは小学校?で英語を教えていましたよね?
-ダビッドさん-
そうですね。
文部科学省から国際交流員として西原町の教育委員会に派遣され、小中学校で3年間英語を教えていました。通訳や翻訳にも携わっていましたよ。
-ちゅら子-
沖縄は希望されて来たのですか
-ダビッドさん-
いいえ(笑)
自然が大好きなので北海道を希望していましたが、沖縄へ派遣されました。なぜか、沖縄を希望していた友人が北海道に派遣されました(笑)
そのときの様子をアニメーションにして、YouTubeにアップしたので、ぜひ、覗いてみてください↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=FCL7ba8Z-wY
-ちゅら子-
動画、見ましたよ(笑) 面白いですね~、第2弾も楽しみにしています
その後、国際交流委員の任期を終え、何をされていたのですか
-ダビッドさん-
他の会社に所属しながら日本語を勉強していました
2008年には、元日本サッカーチームの監督だったトルシエさんがFC琉球にやってきたので、トルシエさんのアシスタントと専属通訳を5年間務めました
-ちゅら子-
トルシエ監督の通訳ってすごいですね
私にとってはテレビの世界の方ですからね・・・熱く語っているトルシエ監督しか浮かんでこないです
実際現場に行ったら、もっと熱いのかなーって思うのですが。
-ダビッドさん-
想像を超えるくらい熱いですよ練習のときは更にヒートアップして、パッションが強いです(笑)
-ちゅら子-
そのパッションを日本人にどう伝えるんですか
-ダビッドさん-
んー(苦笑)難しいですよねぇ
まず、フランス語と日本語が正反対なので・・・。
例えば、伝えたいことを直訳したとしても、なかなか裏の意味が伝わらないので難しかったです。
日本のチームとトルシエさんの間に挟まれ、正直、困ったこともありました。
トルシエさんとは衝突することもありましたが、我慢せず、私の言いたいことをぶつけました。
意見を言ってお互いを理解することで良い関係が築けましたね。
-ちゅら子-
5年間の経験が現在のお仕事に繋がっていったと思いますが、現在はどんなことをされているのか教えてください。
-ダビッドさん-
2014年に立ち上げた語学スクールで沖縄に滞在している軍関係者のファミリーに日本語を教えています
他にも、会社を経営しています。主に、スポーツイベント、コーディネート、通訳派遣などの業務です。具体的には2016年から東京オリンピックに向けた事前合宿の誘致活動を行っています。つまり、外国のスポーツ連盟と沖縄で合宿を受け入れたい市町村をマッチングさせる、といった感じですね。
-ちゅら子-
事前合宿に沖縄はもってこいの場所なのですか
-ダビッドさん-
環境がとてもいいですよねそれぞれのチームの目的は異なっていますが、静かな場所で練習するにはピッタリだと思いますもし、東京で合宿するとなれば、マスコミを含め、いろんな騒ぎがあって、なかなか集中して練習できません沖縄だと時差の調整もしながらゆっくりと練習に励むことができます
-ちゅら子-
実際にダビッドさんが関わった国って何カ国くらいあるのですか
-ダビッドさん-
沢山ありますよ(笑)
アメリカ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリアは3回行きました。ニュージーランド2回、フィジーも行きました。えーっと、中国も行きました。モロッコも行きました。あと、トルコ、デンマーク、ハンガリー、ドイツ、スペイン、そして、フランス(笑)ですね。
-ちゅら子-
す、すごいですね~ざっと、15カ国もありますよ
-ダビッドさん-
全て誘致できたわけではないのですが、沖縄と協定を結んだチームは8チームあります
-ちゅら子-
今日も通訳のお仕事のあとに、こちらに駆け付けてくれたんですよね
-ダビッドさん-
はい
ルワンダのパラリンピックに出場するチームと協定を結んできました。
今回は通訳のみでしたが、前回は、ニュージーランドのオールブラックス・セブンズ(7人制ラグビー)のコーディネートと通訳をしました。
-ちゅら子-
競技も多種に渡っていますねこんなにも沢山の国々と沖縄を繋いでいたなんて、ダビッドさんから聞くまでは知りませんでした懸け橋になっていますねー
東京オリンピックまで残り8か月ありますが、沖縄で事前合宿したチームにも注目していきたいと思います
-ダビッドさん-
ありがとうございます。
-ちゅら子-
ところで、YouTubeを活用したユニークなり取り組みをされていますね
拝見しましたが、ダビッドさんのご家族が楽しそうに沖縄の文化を紹介していましたが、どういった目的で作ったのですか
-ダビッドさん-
YouTubeチャンネルを作ったときに、単純に日本語を教えるチャンネルにしようと思ったのですが、それだけだと面白くないので、沖縄の文化を紹介しながら、日本語が習得できるよう工夫しました
動画は、沖縄の良いところ・・・例えば、大石林山に行ってどんなところか説明したり、子どもたちが習っているエイサー(太鼓を叩きながら踊る)を紹介したり、沖縄のイベントを紹介していますぜひ、日本語を習得したい方や沖縄や日本の文化に興味がある方に視聴してもらいたいです↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=TwjiNCqPxiE
-ちゅら子-
英語と日本語で会話しているので、英語の勉強にもなりますね
長年、沖縄で生活しているダビッドさんならではの視点ですごく面白いです
これまでのお話から沖縄の良さは分かったのですが、19年も過ごしていると様々な改善点も見えてくると思います。
-ダビッドさん-
そうですねー、沖縄の人は決断力が遅いですね
あと、日本全体に言えることですが、将来のためにも若い人にもう少し任せた方がいいかなーって思います
イノベーションとか色んなアイディアがあると思うので。
-ちゅら子-
確かに、そう思います
経験豊富な先輩から「多少の失敗はフォローするから!」と背中を押してもらえると、自信に繋がりますよね。人材育成にもなりますし
これまで、ノンストップで走ってこられたダビッドさんですが、今後の夢ってありますか
-ダビッドさん-
今まで持っていた夢はほとんど実現できました
サッカーの仕事もしたかったし、日本語を勉強して話せるようになりたかったし、ドキュメンタリーや動画も作りたかったし、それが現在できているので・・・。
そうですねー、自分の人生の前半は時間との闘いで急いで急いでって感じだったので、人生の後半は、自然の中でゆっくり暮らしたいですね(笑)
-ちゅら子-
ダビッドさんがゆっくり過ごせる日はいつやってくるのか・・・
きっと、オリンピックが終わった後も目まぐるしい日々を送っている予感はしますが、沖縄と世界の懸け橋として尽力されているダビッドさんを思い出しながら、東京オリンピックの情報をチェックしていきたいと思います
私もダビッドさんが作った動画を見て、英語の勉強をしますね
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
ダビッドさんが出演したラジオ番組↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=mQVgXY6VAh8&t=636s
Interviewee:コポス・ダビッド
Interviewer:ちゅら子・ごさまるお
Writer:ちゅら子
Proofreader:プー子
2000年にJETプログラムで初めて沖縄へ来ました。プログラム修了後は、国際交流委員として北海道を希望しますが、なぜか沖縄へ派遣されます・・・。
19年間、沖縄のために走り続けたダビッドさんのこれまでを振り返りながら、現在、そして、未来に向けての取り組みを聞いていきます。
※JETプログラムとは「語学指導等を行う外国青年招致事業」(The Japan Exchange and Teaching Programme)のこと。
-ちゅら子-
お久しぶりです
初めてお会いしたのは、おそらく、16、7年前だったと思うのですが、そのときは小学校?で英語を教えていましたよね?
-ダビッドさん-
そうですね。
文部科学省から国際交流員として西原町の教育委員会に派遣され、小中学校で3年間英語を教えていました。通訳や翻訳にも携わっていましたよ。
-ちゅら子-
沖縄は希望されて来たのですか
-ダビッドさん-
いいえ(笑)
自然が大好きなので北海道を希望していましたが、沖縄へ派遣されました。なぜか、沖縄を希望していた友人が北海道に派遣されました(笑)
そのときの様子をアニメーションにして、YouTubeにアップしたので、ぜひ、覗いてみてください↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=FCL7ba8Z-wY
-ちゅら子-
動画、見ましたよ(笑) 面白いですね~、第2弾も楽しみにしています
その後、国際交流委員の任期を終え、何をされていたのですか
-ダビッドさん-
他の会社に所属しながら日本語を勉強していました
2008年には、元日本サッカーチームの監督だったトルシエさんがFC琉球にやってきたので、トルシエさんのアシスタントと専属通訳を5年間務めました
-ちゅら子-
トルシエ監督の通訳ってすごいですね
私にとってはテレビの世界の方ですからね・・・熱く語っているトルシエ監督しか浮かんでこないです
実際現場に行ったら、もっと熱いのかなーって思うのですが。
-ダビッドさん-
想像を超えるくらい熱いですよ練習のときは更にヒートアップして、パッションが強いです(笑)
-ちゅら子-
そのパッションを日本人にどう伝えるんですか
-ダビッドさん-
んー(苦笑)難しいですよねぇ
まず、フランス語と日本語が正反対なので・・・。
例えば、伝えたいことを直訳したとしても、なかなか裏の意味が伝わらないので難しかったです。
日本のチームとトルシエさんの間に挟まれ、正直、困ったこともありました。
トルシエさんとは衝突することもありましたが、我慢せず、私の言いたいことをぶつけました。
意見を言ってお互いを理解することで良い関係が築けましたね。
-ちゅら子-
5年間の経験が現在のお仕事に繋がっていったと思いますが、現在はどんなことをされているのか教えてください。
-ダビッドさん-
2014年に立ち上げた語学スクールで沖縄に滞在している軍関係者のファミリーに日本語を教えています
他にも、会社を経営しています。主に、スポーツイベント、コーディネート、通訳派遣などの業務です。具体的には2016年から東京オリンピックに向けた事前合宿の誘致活動を行っています。つまり、外国のスポーツ連盟と沖縄で合宿を受け入れたい市町村をマッチングさせる、といった感じですね。
-ちゅら子-
事前合宿に沖縄はもってこいの場所なのですか
-ダビッドさん-
環境がとてもいいですよねそれぞれのチームの目的は異なっていますが、静かな場所で練習するにはピッタリだと思いますもし、東京で合宿するとなれば、マスコミを含め、いろんな騒ぎがあって、なかなか集中して練習できません沖縄だと時差の調整もしながらゆっくりと練習に励むことができます
-ちゅら子-
実際にダビッドさんが関わった国って何カ国くらいあるのですか
-ダビッドさん-
沢山ありますよ(笑)
アメリカ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリアは3回行きました。ニュージーランド2回、フィジーも行きました。えーっと、中国も行きました。モロッコも行きました。あと、トルコ、デンマーク、ハンガリー、ドイツ、スペイン、そして、フランス(笑)ですね。
-ちゅら子-
す、すごいですね~ざっと、15カ国もありますよ
-ダビッドさん-
全て誘致できたわけではないのですが、沖縄と協定を結んだチームは8チームあります
-ちゅら子-
今日も通訳のお仕事のあとに、こちらに駆け付けてくれたんですよね
-ダビッドさん-
はい
ルワンダのパラリンピックに出場するチームと協定を結んできました。
今回は通訳のみでしたが、前回は、ニュージーランドのオールブラックス・セブンズ(7人制ラグビー)のコーディネートと通訳をしました。
-ちゅら子-
競技も多種に渡っていますねこんなにも沢山の国々と沖縄を繋いでいたなんて、ダビッドさんから聞くまでは知りませんでした懸け橋になっていますねー
東京オリンピックまで残り8か月ありますが、沖縄で事前合宿したチームにも注目していきたいと思います
-ダビッドさん-
ありがとうございます。
-ちゅら子-
ところで、YouTubeを活用したユニークなり取り組みをされていますね
拝見しましたが、ダビッドさんのご家族が楽しそうに沖縄の文化を紹介していましたが、どういった目的で作ったのですか
-ダビッドさん-
YouTubeチャンネルを作ったときに、単純に日本語を教えるチャンネルにしようと思ったのですが、それだけだと面白くないので、沖縄の文化を紹介しながら、日本語が習得できるよう工夫しました
動画は、沖縄の良いところ・・・例えば、大石林山に行ってどんなところか説明したり、子どもたちが習っているエイサー(太鼓を叩きながら踊る)を紹介したり、沖縄のイベントを紹介していますぜひ、日本語を習得したい方や沖縄や日本の文化に興味がある方に視聴してもらいたいです↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=TwjiNCqPxiE
-ちゅら子-
英語と日本語で会話しているので、英語の勉強にもなりますね
長年、沖縄で生活しているダビッドさんならではの視点ですごく面白いです
これまでのお話から沖縄の良さは分かったのですが、19年も過ごしていると様々な改善点も見えてくると思います。
-ダビッドさん-
そうですねー、沖縄の人は決断力が遅いですね
あと、日本全体に言えることですが、将来のためにも若い人にもう少し任せた方がいいかなーって思います
イノベーションとか色んなアイディアがあると思うので。
-ちゅら子-
確かに、そう思います
経験豊富な先輩から「多少の失敗はフォローするから!」と背中を押してもらえると、自信に繋がりますよね。人材育成にもなりますし
これまで、ノンストップで走ってこられたダビッドさんですが、今後の夢ってありますか
-ダビッドさん-
今まで持っていた夢はほとんど実現できました
サッカーの仕事もしたかったし、日本語を勉強して話せるようになりたかったし、ドキュメンタリーや動画も作りたかったし、それが現在できているので・・・。
そうですねー、自分の人生の前半は時間との闘いで急いで急いでって感じだったので、人生の後半は、自然の中でゆっくり暮らしたいですね(笑)
-ちゅら子-
ダビッドさんがゆっくり過ごせる日はいつやってくるのか・・・
きっと、オリンピックが終わった後も目まぐるしい日々を送っている予感はしますが、沖縄と世界の懸け橋として尽力されているダビッドさんを思い出しながら、東京オリンピックの情報をチェックしていきたいと思います
私もダビッドさんが作った動画を見て、英語の勉強をしますね
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
ダビッドさんが出演したラジオ番組↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=mQVgXY6VAh8&t=636s
Interviewee:コポス・ダビッド
Interviewer:ちゅら子・ごさまるお
Writer:ちゅら子
Proofreader:プー子
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